静岡駅北口駅前の地下街を歩いていて、その時に感じたこと。

仕事の打合せで静岡市内に行った際、静岡駅北口駅前の地下街を通りました。この時もし災害が発生したら、どのように避難行動をとるべきか、ちょっとイメージしてみました。


静岡駅北口駅前の地下街におけるサイン関係は、各所に計画的に設置されています。その内容をよく見てみると、日常的な行動をサポートすることが目的になっており、災害発生時における避難誘導の機能は、ほとんど備わっていません。

消防法によって義務づけられている避難口誘導灯と通路誘導灯が設置されているだけです。

ちなみに、避難口誘導灯と通路誘導灯を総合して誘導灯と言います。

誘導灯の設置基準は、消防法により定められており、この2つの標識は、商用施設・公共施設・工業施設・宿泊施設などに対して設置が義務づけられています。

通路の一定の間隔に設置するのが通路誘導灯で、脱出可能な出口に設置するのが避難口誘導灯になります。

これらは蓄電池により、数十分〜数時間程度点灯し続ける能力を有しており、もし、避難の際に停電したとしても、避難の目標として使用できるようになっています。

最近では、キセノンランプ点滅装置(ストロボ)・音声案内装置がついている機種などもあります。

 

静岡駅地下街1

静岡駅地下街3

サイン計画は、簡単なようでいて実は難しい。

 

しかし、これだけで十分なのでしょうか?何か、形式的なものに思えてしまう印象があります。

静岡駅北口駅前の地下街にいる人たちには、様々な属性の方がいます。近隣生活者の方たちだけではなく、観光客や出張族、高齢者やこども達、ハンディキャップのある方、外国人など…。

近隣生活者の方たちは、災害発生時には、どこに避難したら良いか、この地下街のこの階段を昇れば どこに行ける…、といった避難情報を持っています。しかし、その他の来街者の方たちは、そういった事前情報を持っておらず、いざという時に、孤立してしまう可能性があります。

今回の私自身は、その来街者に該当します。

そういった来街者や災害時要支援者に対する災害時の避難誘導のサインの機能を、どのように具体化するのが良いのか?

発生する災害の種類によっても、避難の仕方や状況が変わりますし、そのケースに応じた情報を発信していかなければなりません。色々な課題があると思います。

それらの情報をやみくもに掲載しても情報が多くなりすぎて、日常的にも難がありますし、災害発生時にも混乱してしまいます。

3年程前に、某企業と静岡市のタイアップによって行われた災害対策の実証実験に携わった際には、デジタルサイネージとスマホを活用した各種計画を色々な角度から検証しました。

静岡駅北口駅前周辺には、「なびちよ」というデジタルサイネージが各所に設置されていて日常的に様々なコンテンツを配信しており、そのインフラを災害発生時に活用しようというものでした。「必要な時に、必要な情報を発信できる。」というスキームです。

 

静岡駅地下街2

なびちよ_2

なびちよ_1

デジタルサイネージの可能性が注目されていますが、運用スキームに課題があります。

 

それはあくまで実証実験であり、具体的に導入というところまでは至っておりませんが、その「なびちよ」自体、現在は日常的なツールとしても活用されていない状況が見受けられます。

観光客を受け入れる場所としての災害発生時の避難誘導の在り方に関しては、色々な課題がある中で、ベンチマークから学んでいくべき点も多いかと思いますので、今後もリサーチをいたします。

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