災害発生時における情報伝達手段の可能性を考えてみます。

災害発生時における情報伝達手段の施策を計画していく時に重要になってくるのは、災害発生時、被災者の方達に、如何に正確な情報を同報的に伝達できるかであると考えます。

東京駅八重洲口周辺にあるスタンドサインを一例に、都市部のケースを少し考えてみました。

このサインはシンプルだけど、東京駅の周辺環境とも上手くフィットしていて、サイン機能も効率よくまとめられています。

サインとかピクトグラムのデザインは、簡単なようでとても難しいデザインです。

無駄な要素を出来る限り削ぎ落として、必要最低限な表現にて、潔くまとめあげることが重要です。

そして当然のことながら、見る人が感覚的に情報認識出来ることが求められます。このサインは、その点でも優れていると思います。

 

サイン(東京駅八重洲口)

東京駅八重洲口周辺に点在するサイン

 

筐体のサイズ的には、幅が約600mm、高さが2,500〜3,000mmといったところ。厚みは、200mm程度で、内照式。夜間になると点灯します。

一見しては、その光源が、LEDか蛍光灯か判断出来にくいですが、明る過ぎず、暗過ぎず、ちょうど良い灯り方です。エリアの夜間の景観とも とても上手くマッチしています。

ロケーション的にもインバウンドの外国人に対する情報発信も意識されています。情報量としては多いですが、日常的なガイドを目的とするサインとしては完成度が高いと思います。

一方で、これが、災害時における情報伝達のツールとして機能したら、もっと有効なのになと考えてみます。

このサインが設置されているエリアは、場所柄からすると、多くの人たちが活動しており、様々な属性の方たちがいます。

ここで災害が起きた時には、場合によっては大きなパニックも起こりえる。

避難場所などの周辺情報を把握している人たちはまだ良いですが、それらの情報を持っていない来街者の人たちにとっては、瞬間的な情報把握をできることが重要になってきます。

その点、このサインは単体設置ではなく、東京駅八重洲口周辺に広域にプロット展開されています。災害発生時に、このサインが連動して機能したら、大きな情報伝達のツールになります。

日常的な展開だけではなく、災害発生時における情報伝達手段としての機能も両面的に合わせ持つことができたら、都市部のコミュニケーションツールとしての意義が高くなります。

人口密集度が高く、様々な属性の人たちが活動する このようなエリアにおいては、今後、必要不可欠な機能になってくると思います。

ハード的なギミックの付加も伴ってきますが、これからの都市部のコミュニケーションツールとしての可能性を感じます。

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