自主防災会の安否確認・避難行動の基本マニュアルとPDCA

私たちの自主防災会における現状の安否確認・避難行動の一連の流れは、次のようになります。全体の流れを検証し、PDCAを回していく中で見えてきた課題がありました。

実際に災害が発生して警報が発令されたら、まずは班単位で対応します。各班の所定の避難集合場所が決められているので、そこに班員は集合します。

班長が点呼を取り、来ていない人たちの状況や情報などを、来ている人たちから収集します。それらを所定のカードに書き留めて、とりあえず、その集合した人たちで、班長の誘導の元、対策本部まで避難します。

対策本部に着いたら受付にカードを提出し、そこに記入した情報などを報告します。避難されてきていない人たちや、未確認の人たちに関しては、そこから対策本部の方に委ねます。

災害のその後の情報などにより、自宅に戻れそうな人は自宅に戻り、戻れない状況にある人たちは対策本部に残ります。対策本部にいることがリスクありの場合は、広域避難場所に避難します。

その全体の流れの中で、見えてきた課題がありました。

各班所定の避難集合場所に集まる時、そのリーダーとなる班長が、もっと目立つように(夜間でも、雨の中でも)した方が、班員にとっても目印にしやすいし、安心感も高まるのではないかという観点から、シンボルとなるアイテムの必要性を感じました。

そのアイテムとして検討したのが、ビブスとヘルメットです。ポイントは、よく目立つということと、災害発生時に、手間なく着脱ができるという点になります。

災害発生時において、安否確認・避難行動の際にキーマンとなる班長の他、役員・自主防災会・民生委員などの現場スタッフが着用するアイテムになります。災害発生時の緊張状態の中、自主防災会の関係スタッフに対する区民からの認識性を高めていきます。

ある程度離れた距離からでも認識でき、雨天時や夜間などの安否確認・避難行動においても認識しやすいような工夫を施していきました。

安否確認・避難行動における初期行動を円滑に進めていくためのキーマンになっている班長のリーダーシップと、モチベーション醸成にも意義があるのではないかと思っています。また、関係スタッフの共助の意識を高めるためのアイテムとしても位置付けて計画をしています。

 

ビブス2

カラーは、蛍光オレンジと蛍光イエローの2種類を用意します。

 

前面と背面部には、自主防災会の名前をプリント(2色印刷)しました。サイズは、フリーサイズを考えていましたが、該当サイズがなかったので、Lサイズで統一をしました。

着用する人によっては、大きかったり小さかったりするかもしれませんが、毎年、該当メンバーの顔ぶれも変わりますので、そこは割り切って、ワンサイズで対応していこうと思っています。

プラスのギミックとして、前側のゼッケン部分は印刷ではなく、カード差し替え式(ポケット仕様)にしました。

役員名や班の番号表記などを掲げていきたいのですが、表記内容の変更があったり、ビブスを紛失してしまったり‥、ということもありえます。このような場合でも、差し替え式であれば、予備のビブスの対応にて、カードだけを差し替えて使用できます。

もう一つ、ビブスの前面・背面部両方に、光反射テープ(50×300mm位)を貼りました。夜間や雨天時などの場合の安全性と視認性を高めるのが狙いです。

運用方法としては、毎年、期初の班長常会にて説明をした上で、自主防災会の関係スタッフ(役員・自主防災会・民生委員・班長)に配布をし、関係者は、一年間自宅にて保管をしておきます。災害発生時における安否確認・避難行動の際に活用することを基本とし、自主防災会の各種活動行事などにおいても着用していきます。

地域の自主防災会の活動に取り組んでみて感じたことがあります。

災害対策のハード的な設備などに関しては、予算ありきで形にしていくことは、ある意味、簡単なことかもしれません。しかし、災害という自然の脅威の前では、物理的なものは、たやすく破壊されてしまいます。

そんな状況下で唯一の支えとなるのは、人間の意志と団結力、そして、そこから生まれる思いやりであると考えます。

 

津波避難タワー

ハードな志向だけではなく、ソフトな志向も大切。

 

しかし、人のチカラを形にしていくのは、そう簡単なことではありません。一人一人何が出来るかを真剣に考えて、そして皆んなでコミュニケーションを図りながら、地域や人の役に立つ絶大なるパワーへと育てていく。それには、たくさんの思考とエネルギーと時間が必要になってきます。そこに至るまでが、とても大変です。

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